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「いわてエンパワー隊」発足

4月6日、岩手県は、県の人口問題対策本部の下に、部局横断チームを設置し、「いわてエンパワー隊」と名付けました。知事が隊長です。

 「いわてエンパワー隊」のミッション(任務)は、人口減少対策の、現状分析と対策実行です。当面、ニューヨークタイムズの「盛岡2番目」記事を契機とした「①盛岡市を起点とした交流人口・関係人口の拡大」と、他県でも例が少ない、第2子以降の3歳未満児への、所得制限の無い、保育料の無償化・在宅育児支援金創設や、子供の医療費無償化を高校生の現物給付まで拡大するなどを盛り込んだ、令和5年度予算を活用しての「②全国トップレベルの子ども子育て環境の実現」に取り組みます。

 昔ながらの行政は、一年かけて当該年度の事業を執行し、その後、必要に応じて検証し、次の政策につなげる、というサイクルです。「いわてエンパワー隊」は、年度の初めから、改善したり加えたりすべきことがないかを、その時点で検討し、必要と判断すれば、直ちに対策を実行するという、機動的・効果的な手法です。

 「いわてエンパワー隊」は、県民の声を聴く受け皿でもあります。隊長(知事)や最寄りの隊員に、どしどし情報を提供してください。全ての県民や、岩手に関わる人たちが、「いわてエンパワー隊」の隊員になったつもりで、岩手の「交流人口・関係人口の拡大」と「全国トップレベルの子ども子育て環境の実現」に取り組んでいただければ、事態を急速に改善することが可能になると思います。

 県は、令和5年度予算の名前を、「いわて県民エンパワー予算」としました。コロナ禍に燃料・物価高が重なり、経済が非常事態です。東日本大震災復興には、心のケアなど、まだ必要な事業があり、主要魚種の不漁が影を落としています。人口減少や農林水産業固有の課題など、地方に共通の構造的な問題があります。このような中、県民を、困窮を乗り越えられるようにエンパワー、希望が持てるようにエンパワー、幸福を追求できるようにエンパワー、しようというのが「いわて県民エンパワー予算」です。

 お互いに、エンパワーしあう岩手県になりますように

(終)

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