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WBC2023、日本優勝の「前代未聞」

エスコンフィールド北海道視察にて

WBC、ワールド・ベースボール・クラシック2023。日本代表選手が、一人一人、自分の役割を果たし、みんなの力で優勝しました。その中に、岩手関係、大谷翔平、佐々木朗希、山川穂高(富士大学)の3選手、それぞれの、勝利への貢献がありました。岩手県民は大喜びです。

 また、WBC2023は、圧倒的な「大谷劇場」でもありました。対アメリカの決勝戦、9回表、日本の人々の期待、アメリカの人々の期待、そして世界の人々の期待に応え、ピッチャー大谷を起用した栗山監督。その起用に応え、0点に抑え、最後はトラウト選手を空振り三振にした大谷サン。WBC2023初日からの全てが、その瞬間のためにあった、というようなフィナーレでした。

 佐々木朗希サンの3.11登板、チェコのデッドボール選手との交流、準決勝メキシコ戦での力投も、想定外のものでした。若き佐々木朗希が世界を知り、世界が佐々木朗希を知る、華々しい世界デビューでした。

 今まで見たことがないようなプレーや、予想外の試合ばかりの、「前代未聞」のWBC2023でした。大谷サンという「前代未聞」のプレイヤーが、栗山監督や他の選手たちの「前代未聞」を引き出し、日本チームが「前代未聞」のチームになって、「前代未聞」のWBC優勝を実現したと言えるでしょう。

 今回のWBCは、今までとは違うWBCだった、という感覚は、多くの皆さんが共有しているのではないでしょうか。それは、「野球」というジャンルに変化をもたらした、という感覚、さらには、「何か世の中が変わった」というような感覚をも、引き起こしていると思います。その中心に、大谷サンがいて、佐々木朗希サンも、しかるべき位置にいます。

 これは、岩手県にとっても、「前代未聞」の事態です。ニューヨークタイムズ紙が盛岡市を「行くべき」所の2番目に選んだことで、盛岡や岩手について、対外的に説明し、アピールする必要に迫られていますが、今回のWBC2023で、その必要性が、さらに高まりました。大谷サンや佐々木朗希サンたちを生み育てた、岩手県について、経緯や背景を説き明かし、発信することが、求められていると思います。それは、日本における「地方」の意義を見直すことでもあり、世の中を良い方に変えていく、新しい活動にもなるでしょう。

(終)

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